惜しいなあ。と、of my lifeと付いてしまった邦題を前にどうしても思う。原題通りにproofでよかったのに。でもね、これは愛すべき映画に間違いない。

「これはグウィネス・パルトロウの代表作になる」と、イ・ビョンホン風に言ってもいいかもしれません(笑)。期待以上におもしろくて、あっという間に時間が過ぎていきました。

オープニングから引き込まれました。会話がメチャクチャおもしろくて、心地よくて、気持ちよく世界に浸っていました。自分の好みの良質の作品に出会ったときの感覚です。ラストまでずっと会話を楽しめる映画でしたね。

ほんとあっという間に時間が過ぎていったので、「まさかここで終わり?」と感じてしまったのがちょっと残念でした。このラストも悪くはないんですけど、だとしたら何で邦題に「of my life」と付けたのかなあって。感じることはできるけど、ちょっともったいないなあと思いました。

「proof」という言葉が何度も会話の中に出てきます。これから観る人はぜひ数えてみてください。まあ、答えが出ても証明できないし、最初から観返して検証するしかないですけど(笑)

結局のところこの映画を観ながら感じることは、「自分や自分の気持ちってどうやったら証明できるんだろう?」ってことです。「愛してる」という言葉や気持ちをどうすれば証明できる? 今ここにいるのがオレなんだということをどうすれば証明できる? そんなことを考えながら観ていると、置いていかれそうになるので危険です(笑)。まあ、この世には数学的には証明できないこともあるからおもしろいんですけどね。

人を愛することが、自分が生きた証だと言えるのかもしれない。愛を重ねることで、それを証明したいのかもしれない。

とてもいい香りのする映画でした。僕にとってはグウィネス・パルトロウの代表作になると思います。なんか、また観たくなってくるなあ。

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